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ローズマリーの赤ちゃん (ハヤカワ文庫 NV 6)
ローズマリーの赤ちゃん (ハヤカワ文庫 NV 6)
ローズマリーの赤ちゃん (ハヤカワ文庫 NV 6)
アイラ・レヴィン
定価: ¥ 672
販売価格: ¥ 672
人気ランキング: 140040位
おすすめ度: 
発売日: 1972-01
発売元: 早川書房
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
ジワジワと染みる恐怖
「死の接吻」から10年の時を経て、作者が第二作として発表した恐怖小説。その10年の間何をしていたのか気になる所だが、日本とは出版事情が異なると言う事か。
本作のテーマは悪魔崇拝だが、日本人には理解しずらい面がある。キりスト教徒は神と天使を信じるから、当然悪魔の存在も信じる事になる(悪魔=天使)。本作はそれを利用したもので、しかもダイレクトにそれを書かず、ローズマリーと言う女性に徐々に迫る恐怖を描きながら、最終的に悪魔が正体を見せる構成は相変わらず巧みとしか言いようが無い。読む者にローズマリーが味わう恐怖がジワジワと伝わって来るのだ。
構想に(たぶん)じっくりと時間を掛け、現代に悪魔崇拝を甦らせた恐怖小説の傑作。
外国文学は翻訳者次第
外国語が堪能でない一般的な読者にとって、外国の文学に親しむ方法は、翻訳文を読むことです。三島由紀夫氏が「文章読本」第6章で書いているように、「翻訳者の恣意のおかげで如何に外国文学が歪められて伝えられてきたか、その害悪は測り知れないほどであります。」その一例に、「ローズマリーの赤ちゃん」を挙げざるを得ません。着想やプロットは素晴らしい故に、原文を読み味わうことができれば良いのに、と思います。一組の夫婦とその周囲の人々の出産前後の物語の中に、人間の欲、偽善、欺瞞そして、社会の価値観の逆転を描いています。1966年当時の世相を反映していると同時に、2007年現在にも当てはまることが、改めて意識させられます。訳者を代えての再出版を強く願います。
色褪せない恐怖をどうぞ
映画は随分昔に観たきりなので、曖昧な記憶のまま小説を読んだ。映画はただひたすらオカルトチックだったような覚えがあるが、小説はローズマリーの心理状況が刻々と伝わってきて、サスペンスのようでもある。もちろん悪魔教や黒魔術といったオカルト要素もありますが。
舞台は60年代のNY。当時のNYはまだまだ牧歌的な感じでした。今のNYでこんな怪しい黒魔術なんてやってたらたちどころにCIAやらFBIやらが飛んできちゃいそうだもんな。三十年以上も前の小説なのに少しも古びた感じがしない。充分恐くて充分楽しめる小説です。
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